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カヌーを楽しむ:その5 [カヌー]

積み込みだ。
親子ずれのライフジャケットやパドルを人数分積み込む、
それとshihoと僕の分も。
一つでも忘れると川を下るのは危険だ。
その時は下ることはやめるしかないので必ず余分に車に積み込む。

次にカヤックをライトバンのルーフーキャリアに固定する。
これはもう部品がないのでスタッフが古いキャリヤや部品を改めて
調達して作り上げたキャリアだ。
カヤックのコックピット・リム(コックピットの開口部のふち)を両手で持ち
カヤックのバウ(へさき)かスターン(船尾)を地面に突き刺すように
立ててライトバンのそばに持っていく。
バウかスターンについている取っ手がライトバンのルーフに上っている人の
手に届くようにカヤックを持ち上げる。
このときに力が要る。
そのとき右の腕の筋肉にまた激痛が走る。
去年暮れから痛み出している。
寝ているときが一番痛みがひどい。
寝起きに布団の中で無意識で背伸びなんかしたら、
目がパッチリあくほどの痛みだ。
痛いのを我慢してカヤックを次々持ち上げる。
力が入らない。
軽々持ち上げていたものが持ち上がらない。
去年は相当無理して川の中でパドルで漕いでいた。
腕がパンパンにはれていたこともあるし今よりも腕は太かった、
それが今では去年の今頃よりも細くなっている。
たぶん無駄な肉がなくなっているせいかもしれない。
体重を量ったときにも、体脂肪率の表示が16%ぐらいのときが多かった。
このところデスクワークばかりで20%ぐらいに戻っている。
運動不足で腹の周りに肉が付いてきたようだ。
その大きな理由は、酒を飲みに行くのが減り、
その分仕事帰りに買い物に行きその日の晩飯を自分で
作るようになってきた。
米をほとんど食べないでお酒を米代わりに飲んでいた生活から
料理を作り毎日のように米を食べるのだから当然のように太りだす。
食欲も去年と比べると大きく変わった。
1日2食も食べれば食べたほうなのだが、
今は3食は必ず食べるようになってきた。
太るといっても2キロほどだが。
それも何かあるとすぐ減ってしまう。

SHIHOもまだ力が入らないようだったが、
協力してどうにかカヤックの積み込みが終わる。
オーナーが搬送(上流までカヌーと人を運ぶ)してくれることになった。
さぁ、出発だ。
上流に向かいしばらくみんなで川沿いの道をドライブ。
東京と違いまだここは春が遠い。
東京で桜の蕾が大きくなっているときにここはまだウメが満開。
最初は桜が咲いているのかと思ったが白い花のウメばかりが咲いていた。
広葉樹の木々はまだ枯れ木のままで緑をつけていない、
緑の木は植林された杉山ばかり。
畑や道路沿いには緑の雑草が生えだしているぐらい。
そういえば、蕗の薹がキャンプ場では蕾ではなくたっふだの草になっていた。

川の両側は山がせり出している。
川沿いの道はうねるように走る。
道はワインディングロード。
ドライブをすると楽しい道だ。
峠越えの道だとは1車線しかなくアップダウンと蛇行した道で、
対向車が木々に隠れて見えない。
それでも運転していて楽しい道で自分の運転技量がすぐわかる。
その道は好きだ。

車はだんだん目的地に近づく。
初心者用に10キロコースを選んでいる。
もちろん僕たちも今シーズン初めてなので肩慣らし。
川は上流で雨が降らないのとあれだけ雪が降っていたのに
一時的な積雪だったのか雪解け水が少ないようで、
穏やかな流れがずっと続いている。
こんな日の川下りはゆったりと景色を楽しみながら下りたい。
それと、事故もなく怪我をする人もなく、
川くだりに参加した人たちすべてが川を好きになり
家路についてもらいたい。

ライトバンは道路からはすれて川岸に出る小道に入る。
途中までは舗装した道だが途中からは泥道。
雨が降らないのでいつもなら泥道のところが
深いわだちを二つ作り川まで続く。
わだちに車のタイヤが入ると車体が大きくゆれる。
目的のポイントが見えてきた。

車が止まり乗っていたみんなが車から降りる。
又ここで力仕事が始まる、その前に積み込んだ荷物を
車から降ろして近くの空き地にまとめる。
念のため数を確認、一つパドルが多かった。
ライトバンに上ったSHIHOがルーフの上で
カヤックを固定していたゴムのバンドをキャリアからはずす。
そんなに大きくない体で30キロ近い大きな2人艇を持ち上げて
下に下ろし始める。
それを下で2人ぐらいで受け止める、この作業はすばやくおこなう。
いつまでもだらだら作業しているとスタートが遅れるし、
初めてカヌーに挑戦する人の緊張感や不安感が大きくなる可能性がある。
テキパキと作業をするといっても今回は5艇だけ。
すぐに下ろし終える。
やっぱり腕には同じ痛みが走るがすぐに収まる。
まぁいいか。
川岸までカヤックを引いて運ぶ。
水が多いときはどろどろになっている草地が多少固くなり
足がめり込まないし泥だらけにならずにすむ。

今日初めて川くだりをする女の子を連れたお父さん、
京都から車を走らせてきてくれた、男の子2人を連れてきたお父さん。
今日も楽しく川を下りましょう。
釣り人もほとんどいないからひたすらまっすぐに川を下りましょう。
川の水が少ないので浅くなったところは避けないと
浅くなった川底に乗り上げてカヤックが動けなくなります。
そのときはカヤックから降りてカヤックを引っ張ることになります。
周りの景色や鳥のさえずりを聞きながらリラックスしてください。
この川の鳥のさえずりはトンビのピーヒャララ、
時代劇の効果音でよく効く鳥の鳴き声。
川がみんなを待っています。

カヤックを川の中に入れる。
和船が並べてありもやいのロープが伸びている。
そのロープに引っかかると危険なので、
僕は川に入り川下りのツアー客の乗ったカヤックにロープが
引っかからないようにカヤックを誘導する。
川底は小石の砂利が広がるポイント。
浅い川の中に入る、水は刺すような冷たさで足がしびれてくる。
こんな日には沈没なんかしたくはないし、
ツアーに参加したも無事降りてほしい。
夏場はこの沈没が気持ちがいいのだが今はそんな時期じゃない。
参加したみんながSHIHOの漕ぐ後についてスタートした後に、
僕がしんがりでみんなの後についていく。
初めから波が立つ瀬だがどうにかみんな下った。
小さな女の子は離れていてもわかるぐらいの声で楽しんでいる。
ジェットコースターにでも乗った気分なのだろう。
まだ水が冷たいので防寒用に着込んでもらっている上に
ビニールの合羽を着ていた。
風がない日なのでそんなには寒くないだろう。
僕は彼らのカヤックの周りを漕ぎまわり話しかけて様子を聞く。

すぐに瀞場に出る。いつもなら流れがあるところ。
川の上には5色の色の違い種類が違うカヤックが浮かんでいる。
この統一感のなさがいい。
これから9キロぐらいの川くだりが始まります。


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コメント 2

去年の荷物は2階のtsune2さんが使っていた部屋のタンスにしまってありますよ。
洗濯して畳んでおきました!
by (2006-04-09 01:10) 

村民サーフカヤッカー

ありがとうね。
探します。
by 村民サーフカヤッカー (2006-04-09 22:44) 

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