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すみません [ダーツ]

風邪気味でのどが痛くすっきりしないのに、
編集者のIさんとイタメシを食べに行く。
今日こそは早く帰るつもりがずるずると
又朝まで起きていた。
反省のない人間です。
でもそれなりの理由はあります。

15年ぐらい前にしばらく一緒に仕事をしたことのある
編集者のOさんが前日突然なくなったということを
Iさんから聞いた。
僕よりも少し年上で見かけは若く僕よりもいい男。
そういう人が先に行かれると僕もややつらくなる。
最近は禁煙もして、酒の飲む量も減らし、運動もして
とても健康的だったということなのでなおさら残念だ。
そんなことするからとかわけのわからんことを言いつつ
故人をしのんで合掌しながらワインを飲んだ。

ワインはいまひとつの味だった。
そして、しこたま今日も酒を飲んだ。

その後は当然のように足はダーツバーに向かう。

試合に負けはすれど、狙ったところにブル以外は
気持ちよく入る。
負け試合のクリケットで3.75なんて出てまた気をよくした。
マスターには1勝4敗でした。

そこで気分を変えて事務所のスタッフと以前行った
要町のダーツバーへ行くことにした。

店に着きビールを注文すると、
僕のそばに事務所の
スタッフが駆け寄ってきた。
あらまぁ~~、こんなところで、
ということで試合をすることに。
勝たせていただきました。
すみません。

マスターは月島まで試合に出かけているとのことで、
マスターの奥様に対戦をしていただく。
このときもブル以外は入り、
まぁ~何とか試合になると思いつつ、
でも2敗である。

その後はなんだかんだとゲームをしていると、
マスターが帰ってきた。
ゲームを申し込むと快く受けてくれた。
そのかわりゲームは非情なほどぼこぼこにされる。
あぁ~~、くやしい。
でもそんなもんだ。
俺そんなにうまくないもん。
もうしばらく来るもんかと思いつつ、
たぶん足はここに向かうだろう。

そのときにはOさんの死を忘れていた。
すみません。


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