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ネコはえらい [カヌー]

なかよしキャンプグラウンドで初めて猫が捕食動物だ
ということがわかった。
猫を飼っている人と話をしていると、
飼い猫がねずみを捕まえて飼い主へ運んでくる話は
よく聞くが実際には一度しか見たことがなかった。
犬だと人の靴とかを持ってくるのが関の山。
猫はねずみだけじゃなく蛇、蛙、ゴキブリとかいろんなものを
運んでくるらしい。
猫を飼ったことのある人の話を聞いていると、
主人に対して狩をした獲物を持ってきてほめてほしいと言う説、
見せびらかすために持ってくるとか、諸説いろいろあるらしい。
でも今回みて思ったことは、後者の見せびらかすための気がしてきた。

その前にこの猫たちの紹介をしておく、

モゲギこともっくん

ほんとは血統のいいとら

貴婦人のうるさいぷーこさん


もともとは野良猫だったり、スタッフたちがとこかで拾ってきた
子猫だったり、もらわれてきたりとかいろいろ素性が違う猫3匹いる。
その猫君たちも、気がつけばごく普通の飼い猫同然のように
家の中で過ごす飼い猫でもあるし、4年も放浪して帰ってくる猫もいる。
猫通しのトラブルなのか近くの家に家出している猫もいる。
でもちゃんと戻ってくる。
猫って不思議ですね。

なかよしのみんなが集まる居間は食事をするときもあるし、
宴会場でもあるし、打ちあわせの場所でもある。
この広い居間で猫たちはそれぞれがテリトリーを持って過ごしている。
そして猫のためか、自然にできたのかわからないが、
猫が出入りができる入り口が居間にある。
そこから猫たちは自由に外出していく。
そこを通るのが億劫なときは閉まっているガラス戸の外で
鳴いて入れてくれと待っている。

食事というか、宴会が延々と続いていたときのこと、
ガサガサと猫専用の入り口がしてモゲギ(3匹の猫農地の一匹)が
この居間に入ってきた。
僕はその入り口そばで気持ちよくワインを飲んでみんなの話を聞いていた。
このときも猫の習性の話が出ていた。
猫のこの入り口からの出入りはいつものことなので気にもせず
ふと後ろを振り返ると黒いものをくわえていた。
黒いものの正体は茶色の小さなねずみで口からは足と尻尾しか
見えなかった。
時々小さな足はピクリと動いていた。
まだ生きているようだった。
年長のAさんが
「猫は内臓は食べないで残すんだよ」
という。
う~~ん。
この猫が家の外でねずみをくわえているところは見たことがあるが、
家の中でその光景を見ると思わずうなってしまう。
今回は食事中ではなくて宴会中の出来事。
なかよしの住人やスタッフたちはこの猫たちと寝ていることもあるし、
近寄れば抱いたり抱擁したりしていることもある。
僕も膝の上に載せたりもしている。
それを考えるとちょっとぞくってとしてしまう。
オーナーが家の外に出してというので、僕はねずみをくわえている
モゲギを家の外に出した。
そのとき思ったのは家人が狩をしてきたモゲギを誰もほめないで
家の外に放り出したんではないかと思った。
猫にもプライドがあると思う。
そうするとモゲギはほめてもらえないということで、
プライドを傷つけられたんじゃないかと僕は思った。
もしかしたらもう一度狩をしてくるのではないかと思った。

宴会はまだまだ続いていた。

20分ほどしてまた猫専用の入り口で音がした。
今度はねずみを捕まえてくるんじゃないかと僕はモゲギに期待した。
モゲギも猫なりのプライドを押し通すのじゃないかと思った。
モゲギは僕の期待にこたえてくれた。

先ほどのねずみが子供だとしたら今度のねずみは
親ねずみ、どう見ても先ほどのねずみより
一回り大きなねずみをくわえて居間に入ってきた。
悠々と僕らに見せびらかしているようだった。
今度のねずみも生きていた。
そして僕の座っている横に来た。
残念ながら今回も家の外に連れ出された。

それでも、もう一度モゲギは狩をするんじゃないかと僕は思って、
宴会の席にいながら猫専用入り口を見ていた。
そう、僕はうれしくなってしまった。
期待もしてしまった。
ほんの10分もしないうちにまた猫専用の入り口で音がした。
モゲギは3匹目をくわえて戻ってきた。
みんなさすがにあっけに取られたようだ。
話が自然と猫の話になる。
モゲギはねずみをくわえたまま外に追い出されそうになった。
さっきは外に出されても2回ともねずみをくわえたまま放さなかった。
今回は違った。
くわえていたねずみを入り口そばのコンクリの床においてしまった。
SHIHOは翌日処分するとか言っていたが、
外からかまど用のかなバサミをCHAさんが持ってきて、
ねずみを捨てにいってくれた。
小さな体からは内臓がはみ出ていた。
それでもまだねずみは生きていた。

モゲギは捕まえてきたねずみを見ようとはしなかった。
モゲギは悠然として前足をなめて顔を拭いていた。
どう見ても人に見せるために持ってきている。
自分で食べるためじゃない。
もうねずみに関心がないようだ。
入念に顔を毛つくろいをしているようだ 。
狩を終えた満足感、人に見せた満足感がいっぱいのようだった。
何もなかったかのようにモゲギはコタツにあたりに来た。
みんなは自然にそれを受け入れた。
話は、鮎の燻製の話に変わった。

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