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限界を超えたみたいだ [カヌー]

渓谷の流れの川原や岩場には大勢の避暑を求めている人たちで
いっぱいだった。
川の流れは速く、大きな岩が流れの中に連続してせり立っている。
流れは変化に富んでいて見た目にはきれいな景色。

ここをカヤックでみんな下ってるんだから僕にもできると
言い聞かせながらYさんの後をついて川の下見をする。
それぞれの岩には名前がついていて波や流れは特徴がある。
それを一つ一つYさんは教えてくれた。
でも、説明は耳に入らない。
白い波しぶきを見て目が点になってる。
ここまで緊張したことがない。
何も知らないで下ったほうが楽かもしれない。
沈とか脱をなまじ知ってるからびびり方が半端じゃない。
あ~~困った。
みんなも同じように初めてここを下ったんだもんね。
ここまできたんだから漕いで下るしかないよ。
静水に近いような川とはいえ1年近く毎週漕いできたんだから、
きっと大丈夫と自分に言い聞かす。

いつものようにストリームインでチキンでもたついてのスタートする。
Yさんについていかなくちゃ。
川の流れを見る余裕がない。
前回のテニスコートのときよりはACEに慣れてきたのと
フィッティングが多少よくなったので左右のぐらつきが少なくなっている。
バウもコントロールができて思う方向にいけるが流されがちで、
言われたエディに入り込めないで流される。
呼吸が早くなり始めている。
川の水で頭を冷やす。
放水口を過ぎて波が立ち始める。
どうにか下れそうな感じがしてきた。
Yさんのコース取りを見ながらついていくが
時々Yさんは飛び跳ねて遊びだす。
つい見とれてコースをはずしてそのままホールに突っ込む。
右からの流れをまともに受けて左にカヤックが傾く。
後ろからカバーしてくれてる女性がそれを見て沈をしたと思い
緊張したそうだが、そこはリカバリーで左にパドルを一発かまして
踏ん張り立て直す。
自分でも沈をしたと思ったが左のエディにすくわれる。
いろいろ名前のついている岩の名前も流れも分からない、
目の前の流れにか目がとどかない。
それでも渓流の漕ぎ方が少し理解できた。
どうにか歯っ欠け岩までこれた。
ここは勢いで漕ぎとおす。
まだこれから先が長い。

沢井の瀬でYさんがKさんを見つける。
いつもWIZでご厄介になってる方だが僕にはそれすら気がつかない。

那珂川で1回に下る距離(10~25キロ)に比べればこの下る距離は短いが、
このくだる時間が長く感じた。
少し力みが取れて、少し楽な気もしてきた。
リラックスが必要ですね。

みそぎの瀬についた頃は持っている力を使い果たしていた。
おもわずスケボーぐらいは挑戦しようかと思ったけど
体が動かない。
WIZまでは遠い。

3段の堰堤は右側からコース取りをしてもらいついていったが
最後の堰堤を下ったところの岩につかまりカヤックが乗り上げ
危うく沈しそうになる、どうにかもがいて岩から離れる。

前回始めて下ったテニスコートの瀬に対しての恐怖感はもうなかった。

WIZに無事に戻りバウ刺しの練習を始める。
最初の数回まではよかったがそれを越えたところでロールで上がる力が
出なくなってきた。
ロールを続けて失敗してWIZにきて初めて脱艇かと思ったが、
強引に体をスターンに預けて起き上がる。
これ以上は危険と思いカヤックを降りた。

腕がつりそうだ、やたらと突っ張る。
ふくらはぎも同じようにつりそうでやばい。
限界を超えたみたいだ。

初の御岳からのダウンリバーは今思うと楽しかった。
川にはいろいろの流れがあると思うが、一つ一つ経験して流れの違いを
知ることでスキルが上がるのかもしれない。

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